1.日本の伝統的な家としての古民家について

古民家を初めて見ると、暗い、寒い、使いづらい、耐震に不安(鎹が使われていない)など今の家とは大分違うのに驚きます。これは昔の人の住まい方が今の生活習慣とは違うためで欠点ではありません。古民家の造りには現代でも驚くような知られざる知恵が秘められています。その知恵が集積された居住文化に今も感動します。又古民家は自然と深く調和しています。屋根の形を見ればその地域が分かるくらいです。美しい古民家で地域がより美しくよみがえります。



2.古材としての古民家について
現代でも家は多くの場合素材は木です。木は自然の中で長い年月を育てられてきました。木は素材となっても自然との一体感を失いません。言わば私たちは木の家屋を通じて自然と一体感を持った暮らしを当たり前のように享受してきました。古民家は解体が進み残った木は古材として希少価値があり流通されています。古材はくすんでいますが鉋で一削りするとどうでしょう、そこには真新しい木肌が表れて本当に感動します。古民家は何百年経てきても、またこれから何百年経とうととも自然との一体感と真新しい木の輝きを失いません。家の骨組みとしての役割を失って眠っている古材を見るにつけ日本の居住文化が骨抜きになっていく寂しさが募ります。



3.再生工事としての古民家について
そのまま住める古民家であればよいのですが、多くの場合住めるようにするために相当な修復工事が必要となります。その金額によりけりですが、建て替えたほうが良いのではないかと思ってしまいます。購入した古民家への愛着と理解を深めるためには、出来るなら専門の設計士と施工業者と共に再生するのが望ましいです。しかしいつもそう出来るわけではありません。その場合は施工業者の経験と判断に任せることになります。幸い長野県は古民家を手掛けられる施工業者は健在です。一般的なリフォーム工事でも古民家らしさを見せることは出来ます。古民家は開けてみると今の家とは勝手が違うので最後までやりきれるかどうかが問われます。システムキッチン、ユニットバス、アルミサッシなどを使わないでも今風の家の機能を充実させた見事な再生例もあります。古民家再生は一口では言い表せない奥深さがあります。



4.不動産物件としての古民家について
集落の外れで、広い、日当たりのよい土地で、アルプスの眺望のある家を探して長野県に来られるお客様は、それに加えてもう一つその家が古民家であることが少なくありません。これは中々難しい条件ですが今までにそれに近い古民家物件は無くはありませんでした。売主様も買主様もお互い幸せな出会いであった事例と申せます。しかし中々気に行った物件に出会えず混迷してしまうケースが多いのも事実です。原因の一つに古民家の状態だけに目が行ってしまうためです。今までの経験で申せば、古民家の佇んでいる環境をまず気に入り、そこをついの棲家と決断された方が購入された古民家を上手に再生されています。不動産物件を探す際はまず地域の選択が先にあるのが普通ですが、それは古民家でも基本的に同じことに変りありません。地域へ愛着を持ってはいられる方は地域からも大変歓迎されます。まして空き家状態の古民家であればなお一層の事歓迎されます。地域と共にある古民家ではないでしょうか。

弊社では更に古民家物件の掘り起こしに努力いたします。 古民家ファンの方々の古民家とのより良い出会いをお祈りいたします。最後までお読み頂きまして誠にありがとうございました。



古民家ファンの皆様へ
弊社はわずか5年間の事業期間ではありますすが、地域の特色ある物件の中で特に古民家物件へ力を入れてまいりました。古民家を解体することなく住み続けるためには何が必要なのか、また古民家再生のメリットは何なのか、そこには様々な考え方がある事に気がつきました。それらを弊社なりに検証して4つの考え方にまとめてみましたのでご高覧下さい。今後も古民家ファンの方々のみならず、広く一般の方々のご意見ご要望を賜りたくお願い申し上げます。